モバイルデータを活用して購買意欲を高める

現代の消費者はデータに関しては口うるさい集団です。彼らはウェブサイトを訪れる度にECサイトを閲覧し、広告をクリックし、さらにはお気に入りのソーシャルメディアネットワークでブランドをチェックし、「いいね!」や「フォロー」をし、データの痕跡を残しています。これらのデータは単体ではあまり意味をなしませんが、統合して分析すると、消費者の購買意図に関する膨大な量の情報がもたらされます。

ever 今やかつてないほどに多くの消費者が、モバイル機器を用いてオンラインコンテンツにアクセスするようになりました。消費者がデスクトップコンピューターを使用し、位置情報と紐づけられたIPアドレスを使用して閲覧することを想定したデジタル世界で消費動向を追跡するという旧来の手法は、現代の消費者の購買プロセスを把握する上で適切なモデルではありません。

現代の消費者は、購買に至るまでに複数の経路を辿ります。彼らはソーシャルメディアで商品を見つけることもあれば、複数の小売サイトで商品のレビューを読むこともあり、また様々なプラットフォームで価格や割引額の比較を行うこともあります。これら全てを経てもなお、消費者が実際の店舗で購入する決断を下す場合があります。こうした消費者行動に影響を与えるには、入手可能である最適なデータを得る必要があります。

また、ブランドは広範にわたるトレンドや顧客行動を探るべく、独自のデータ(支出データ、小売店のフットフォール・データ、マーチャンダイジングの反応率、プロモーショナル・マーケティングのトラフィック)をも用いることができます。これらは高品質のモバイルデータが活用される以前においては統計化することのできなかったものです。顧客の居住地、職場、食事をとる場所や休暇を過ごす場所等のデータを用いることで、より的を絞った顧客層に特化し、マーケティング戦略を練ることが可能となります。

消費者が主としてモバイルを通じて買い物をする流れへと移行しつつある中で、消費者がどのように商品を見出し、調べ、購入するかをマーケターが常に把握できるようにするには、モバイルデータが重要となります。

これにより、消費動向を決定づけるというモバイルデータの真の力が発揮されるのです。従来のユーザーデータにより入手できる比較的限定的な情報と比較して、モバイルデータはより個人的で洞察に富み、測定可能なものです。例えば、モバイルデータは非常に正確な時間および位置情報を提供するものであり、消費者が特定の広告キャンペーンを目にした際や特定のランディングページを閲覧した際、または商品を購入した際に、彼らがいつどこにいたかをマーケターが追跡することを可能にします。

貴社の顧客は朝の通勤時間中にサイトを閲覧していますか?昼休み、もしくは終業後に購買する傾向が強いですか?競合他社の実店舗を見て回りながら、貴社のサイトで買い物をするという比較購買が行われていますか?購買決定を下す前に、商品のレビューを閲覧していますか?モバイルデータはこれら全ての質問に答えてくれます。そして、ユーザーの意図を判断するにあたり、これらの情報は氷山の一角にすぎません。

検索データ、ソーシャル・データ、コンテンツ消費データ、位置データ、オーディエンス・データ、クロススクリーン・データ、販売時点(POS)データおよびその他無数の種類の情報により、現代のマーケターは消費者の興味、購買パターンおよび購買意向に関し、従来であれば入手不可能であった水準の洞察を得ることができるようになりました。モバイルデータは、マーケター、小売業者および広告主が消費者の購買プロセスにおけるあらゆる段階において全容を把握する助けとなるものです。

モバイルデータにおけるもう一つの重要な要素は、これが測定可能であるという点です。従来型の第三者データソースは、貴社のデジタルマーケティングの実績に関してアクセス数の増加といった大まかな洞察を提供するのみでした。一方、モバイルデータにより、実店舗を訪問した際のフットフォール・データが得られます。看板広告、QRコードまたはアプリベースのプロモーションなどの補足広告と結びついて、従来であれば統計化することのできなかったデータが入手できるようになりました。また、特定の時間に特定の店舗を訪れた消費者の性質に関する有力な洞察を生み出すものであり、マーケターはこれにより、特定の消費者セグメントにおけるフットフォールの増減を特定することができます。これは、消費者行動をリアルタイムで分析し、これに基づいた対策を取るにあたり、マーケターにとって非常に有効な情報です。

ここで重要なポイントは、モバイルデータは重要かつ有意義であるのみならず、オンラインショッピングやマーケティングにおいて急速に不可欠なツールとなりつつあるということです。適切かつ十分なスケールで分析すれば、消費者行動における新たな経路を示し、また消費動向を強調することができるものです。これにより、マーケターは消費者に対して新しい適切なブランド体験を提供することができ、消費者の購買プロセスのあらゆる段階における新たな水準の測定をも可能にします。まだモバイルデータをご使用でないのならば、貴社はその恩恵を逃していることになります。

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